制作の流れ of ベッ甲イソガイ

浅草・亀戸べっ甲職人の店「ベッ甲イソガイ」のオフィシャルサイト

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00-6-orange-L.png製作の流れ

べっ甲ができるまで

ベッ甲作りは下記の手順で作ります。

1、材料出し
製造したいものの仕上がりをイメージして材料を選びます。素材と一口に言っても色の濃さはそれぞれに違います。ストックから材料を選び出すこと自体べっ甲細工には重要な作業なのです。
2、型打ち
素材に光を当て透かしながら綺麗な柄を選びます。型打ちも作り手の感性ですから同じ甲羅からでも作り手により型を打つ場所は異なる筈です。
3、切り出し
型うちした線に沿って糸ノコにより甲羅を切り取ります。さらに切り出した素材と同じような色合いの部分を探し、2枚、3枚と切り出します。
4、熱入れ
熱した鉄板と蒸しタオルにより甲羅に熱を入れ甲羅の粘りを引き出し、素材を平らに伸ばします。
5、キズ取り
ガンギ、小刀などで素材のキズを丁寧に取り除きます。磨いた時中にキズがあると綺麗ではないので、甲羅どうし張り合わす内側ほど丁寧にキズ取りを行ないます。
6、目粗し
矛盾するような作業ですが丁寧にキズ取りを行なった面を耐水ペーパーや木賊で細かなキズをつけていきます。目粗しと呼ばれる作業でこの均一なキズが接合面の喰い付き力を高めます。
7、圧着-貼り合わせ
熱した鉄板で挟み込み数枚の甲羅同士を張り合わせます。接着剤を使わず素材を重ねることができるべっ甲ならではの作業の見せ場です。
8、整形
張り合わせた材料に再び型を当てその線に沿って糸鋸で切ったり、ヤスリで削ったりして形を整えていきま。
9、磨き
耐水ペーパーや木賊で下地を整え、回転するバフ(羽布)に研磨剤を含ませ磨きます。最後は鹿革で拭き上げて完成。


道具の薀蓄

言葉だけでは表現できない、べっ甲独特の天然素材ならではの個々の材料の「固さ」「やわらかさ」「色合い」「キズの深さ」などいろいろな条件を見抜いた上で、べっ甲独自の道具を使い仕上げていく、伝統工芸品です。

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モーターなどの電器機械も使いますが手作業に頼るところが大変多いのは材料自体が天然素材のため厚さ、固さ、傷の深さなどを手探りで見抜ける「小刀」はべっ甲職人が自分で作り手入れをする重要な道具です。


ガンギ,ベッ甲イソガイ,亀戸店,bekko,べっ甲,鼈甲,ベッ甲イソガイ、べっ甲磯貝鼈甲磯貝、旧鼈甲磯貝、べっこういそがい、ベッコウイソガイ、bekkouisogai,contour、assort、sketch、「ガンギ」-キズ取りの工程で使用

又べっ甲屋独自の伝統的な道具を揚げるとすれば、やはり自分で研ぎながら使用する「ガンギ」と呼ばれる、一つ一つの刃が大きなやすりでしょうか。研ぎ方しだいでは全然削れなくなってしまう手入れにコツの要る道具ですが、通常のやすりのギザギザな目と違い深く平らに「キズをつけないでキズが取れる」ところが、高級素材べっ甲には打ってつけの伝統的道具なのです。


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こうした伝統的な道具を使い、一枚一枚の素材と向き合い「色」「厚み」を見極めながら、接着剤なしで何枚も素材同士を張り合わすことができるのがべっ甲細工の醍醐味であり、一番難しいところでもあります。
べっ甲屋で言うところの『圧着』と呼ばれる作業です.。熱した「鉄板」でべっ甲に圧力をかけ、素材自身が持つ「膠(にかわ)」の成分を最大限に引き出し素材同士を張り合わせていくという、熱加減も圧力の強さも微妙な加減が出来栄えに影響するいわゆる「匠の職人技」的な、べっ甲職人の腕の見せ所です。


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皆さん、「木賊(とくさ)」をご存知ですか?庭先などに生命力たくましく生えてくる植物なのですがこの植物、べっ甲細工の一番の見せ場となる『圧着』と呼ばれる作業でとても重要となります。
「圧着」の作業では数枚のきれいに削りこんだ甲羅を熱した鉄板に挟み込み圧力をかけ甲羅同士を張り合わせていきます。このとききれいに削りこんだ甲羅にわざと細かなキズをつけ、接合面同士より強固に接合しあうよう細工をします。このわざとつける細かなキズがとても重要です、紙ヤスリでもできる作業なのですが「木賊」を使うととても着きが良いのです。


あたり台,ベッ甲イソガイ,亀戸店,bekko,べっ甲,鼈甲,ベッ甲イソガイ、べっ甲磯貝鼈甲磯貝、旧鼈甲磯貝、べっこういそがい、ベッコウイソガイ、bekkouisogai,contour、assort、sketch、「あたり台」-型打ち、削り、成形の工程で使用

「三角形の木の板」はあたり台と言います。ベッ甲の材料はこの板の上で型打ち、削りなど作業の多くの時間を過ごし(?)ます。料理で言うとまな板のようなものでベッ甲の作業上、「削るのに力が入りやすい」「小さいので細かな作業がしやすい」「傾斜が付いているので材料を見やすい」などの適した形なのです


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工程の説明からしますと、もうちょっと初めのところからの作業で重要な道具なのですが、「そもそもべっ甲は何で切るのか?」という質問。
糸のように細い鋸の歯を弓鋸(ゆみのこ)に取り付け手で細かく調整しながら丁寧に切っていきます。材料の厚さもそれぞれに違い、甲羅の厚い部分はバリバリと力強く引けますが、端っこの薄いところでは鋸の歯をねかせてゆっくりと撫でる様に、切るというより撫でるようにして歯を進めていきます。そうしたわけで電動の鋸よりも手で持って使う弓鋸がべっ甲細工には向いているようです。


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包丁を研ぐのでおなじみの「砥石」。べっ甲職人も日常的に、粗い砥石から、細かいものまでいろいろと使い分けます。
写真は仕上げに使う目の細かい砥石ですが、小刀を使う作業のときには頻繁にこの砥石を使い、いわゆる『切れる』状態を保ちつつ作業を行います。粗いものは『研ぎおろし』のときにたまにしか使わないのですが、「仕上げの砥石」はべっ甲職人にもよりますが、たいてい作業台の上に定位置がありこまめに使えるようになっているものです。


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この長方形の金属の固まりは、やすりなどから削りだして作ったものを砥石によりピカピカに研磨して仕上げられた「メタバ」と呼ばれる道具です。字を当てはめるとすれば「目立刃」でしょうか?
上で解説させていただいた「ガンギ」の”目”を整える道具、ガンギが切れなくなるとあたり台の上にガンギを乗せて目に沿うようにメタバを「カッカッカッカッ」と当ててガンギを整えます。いわば道具のための道具。ガンギとメタバは切っても切れない関係なのです。


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「復版 玳瑁亀図説 天・地」より~
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